相談のコツはあるの?

 法律相談をするときや事件を依頼するときは、事実を正確に、順序よく、弁護士に伝えてください。

 相談時間は限られていますので(通常30分目安)、事前に自分で内容を整理して要点や流れをメモし、関連すると思われる資料や書類はできるだけ揃えたほうがよいでしょう。

 有利なこと、不利なこと、知られて恥ずかしいことや秘密にしたいことも、相談に関係のあることは全てを話し、弁護士と依頼者との間で信頼関係を築くことが大切です。当事者(ご本人)が直接弁護士に相談するのが望ましいのですが、やむを得ない場合は事情が詳しくわかるかたがお越しください。

 

  事前にどんなことを準備したらいいの?
● クレジット・サラ金など借り入れの相談
借り入れの内容を名義別に整理して書き出し、収入や住宅ローン家賃、預貯金の額なども調べる。

例)夫婦での借り入れの場合、夫と妻のそれぞれの名義で、いつ・どこから・いくら借りて残金はいくらか、借りたきっかけや使い道は何か、保証人をつけているか、業者からの借り入れだけでなく友人などから借りているもの・誰かの保証人となった債務(保証債務)等は無いか、住宅ローン(家賃)・預貯金の額などをしらべる。

● 不動産の相談
登記簿謄本、公図、固定資産評価証明書など。

● 契約上のトラブル(売買や土地賃借や金銭貸借など)に関して
契約書、領収書、注文書、借用書、相手とやりとりした書面など。

● 交通事故の損害賠償請求の相談
事故の日時や状況、加害者名や被害者名、入院・通院の期間、相手の保険会社の名前、症状は固定したかなど。

● 示談交渉や調停・裁判になっている場合
相手からきた内容証明郵便、示談書、訴状、呼出状など。

 

  「整理屋」「提携弁護士」って何?

 あなたが、多重債務で困っているときに「スピード融資します。」「低金利で債務を一本化します。」という電話勧誘を受けたり、ダイレクトメールや雑誌の広告、チラシ等を見てその連絡先を訪れたとしましょう。多くの場合、そこであなたを待っているのは「整理屋」と呼ばれる人たちです。「整理屋」は、「債務整理のために良い弁護士を紹介します。」などと持ちかけ「提携弁護士」を紹介したり、実際に債務整理に介入したりして、法外な手数料をとります。

 「提携弁護士」とは、整理屋に自己の名義を貸すなどして提携し、適切な法的手続をとらずに法外な弁護士報酬をとる弁護士のことです。弁護士でない者が報酬を得る目的で法律事務を取扱うことは禁じられていますし(弁護士法第72条)、弁護士は非弁護士に自己の名義を利用させてはならない(弁護士法27条)ので、「整理屋」「提携弁護士」の行為は、弁護士法に違反するものです。じゅうぶんにご注意ください。少しでも疑問に思う場合は、弁護士会にすぐに相談してください。

 

  「ヤミ金」から借りてしまった場合

 トゴ(10日で5割、年利1825%)や、トハチ(10日で8割)などの超高利で貸付を行う「ヤミ金」が横行しています。

 「ヤミ金」とは貸金業登録の有無を問わず、いかなる取引形態を仮装しようとも、出資法の金利規則に違反する高金利で貸金業を営む金融業者を意味します。

 「ヤミ金」で吸い上げられた巨利は、多くの場合、暴力団の新たな資金源となるなど法を無視した異常な事態が発生しています。

 「ヤミ金」は一般的に、中小零細事業者に手形小切手を振り出させ食いものとする業者、消費者にダイレクトメールや電話で勧誘し契約書面を交付しないで3〜5万円程度の少額の貸付を行う業者、携帯電話1本で貸付を行う090金融と称する業者、などがあり、手形小切手で不渡りを出したり支払いを怠った人には、電話などで暴力的脅迫的取立てを行ないます。また、借りた人が支払いが出来なくなることを初めから見越して、家族・友人・知人などの連絡先を聞き出しておき、一旦支払いが滞るや、電話などによる執拗な取立てを行なうのです。

 「ヤミ金」の中には、貸金業としての登録を行なっているものもありますが、スポーツ紙への広告を行なうためには登録が条件となっていることから登録を得ているにすぎず、実質的には出資法の上限金利を大幅に上回っています。

1.「ヤミ金」からお金を借りる契約は、無効です。年29.2パーセントを超える利息でお金を貸すと、懲役や罰金の刑罰に処せられます(いわゆる出資法5条)。よって「ヤミ金」は明らかに犯罪行為です。このような犯罪行為に基づく契約は、公序良俗に反して、無効です(民法90条・・・公序良俗違反)。したがって、ヤミ金業者からお金を借りる契約そのものが無効です。

2.「ヤミ金」は自分が悪いことをしているのですから、貸したお金を返してくれとは言えません(民法708条・・・不法原因給付)。したがって、「ヤミ金」から受け取ったお金は、元本も返す必要がありません。

3.「ヤミ金」に支払ってしまったお金は、ヤミ金業者が持っているいわれのないお金ですから、返してくれという権利があります(民法703条・・・不当利得)。「ヤミ金」に対して、支払ったお金の返還を請求しましょう。


 

  もしも逮捕されたら( 当番弁護士制度 )

 もしもあなたが罪を犯したら、多くの場合は逮捕されて、あなたの身柄は原則として最大72時間拘束されます。

 その後、原則として10日以内勾留されます。さらに10日以内の勾留延長(通算して最大20日間の勾留)がなされ、身柄を拘束されます。逮捕・勾留のあいだ(最長23日間)ずっと警察の留置場などで孤独になったあなたは、今後のことが心配になるでしょう。

 また、実際には罪を犯していないのに、逮捕・勾留されてしまったという事態が生じるかもしれません。このような被疑者(罪の疑いをもたれ逮捕された人)の心配を受け止め、また不当な身柄拘束から一刻も早く解放するために、あなたのところに弁護士がいち早く駆け付けるのが「当番弁護士」の制度です。

 あなたが警察官や裁判官に「当番弁護士を呼んでください」と言えば、弁護士会に連絡が入り、当番弁護士が原則24時間以内(離島は原則48時間以内)に出動します。あなたでなくとも、家族や知人が弁護士会に連絡することもできます。

 当番弁護士の費用は、最初の出動費用は弁護士会が負担しますのであなたにとっては無料です。

 引き続き弁護を依頼したい場合は、弁護士費用がいくらになるかなど、当番弁護士にお尋ねになり、依頼することもできますし、弁護士費用の負担が困難な場合は、費用の立替え制度(日本弁護士連合会による刑事被疑者弁護援助制度)もあります。


 当番弁護士の連絡先
 長崎地区・離島地区…095−823−1236
 佐世保地区……………0956−22−9404