長崎県弁護士会

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長崎市栄町1番25号長崎MSビル4F
095-824-3903
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 長崎県弁護士会は、再審法改正シンポジウム「無実の罪?えん罪被害者って何?」を開催します。

 「再審」とは、確定した裁判に誤りがあった場合に、裁判のやり直しを行う手続きで、やってもいない罪で有罪の確定判決を受けた「えん罪被害者」を救済することを目的とした制度です。

 “無実の罪で誤って裁かれた人を救済するための最後の手段”ですが、開かずの扉と言われるほど再審開始の壁は厚く、制度的・構造的な問題があることから、運用改善や法律改正が必要と考えられます。

 日弁連(日本弁護士連合会)は、2022年6月に「再審法改正実現本部」を設置し、再審請求手続における全面的な証拠開示の制度化、再審開始決定に対する検察官による不服申立ての禁止など、刑事訴訟法の速やかな改正を実現するための活動をしています。

 今回のシンポジウムはその活動の一環として開催するもので、第1部は「大崎事件にみる再審法の問題点」について鴨志田祐美弁護士の講演、第2部は、ゲストに、無罪が確定したえん罪被害者の西山美香さんをお招きして「湖東記念病院事件」についてのトークセッションを行います。

 再審法のどのような点が問題で、どのように改善するべきでしょうか。

 やってもいない犯罪で有罪とされる「えん罪」は、犯人とされた方やご家族等の人生を狂わせる、国家による最大の人権侵害と言えます。

 再審法の改正について、身近な問題として一緒に考えてみませんか。

 参加は無料、事前申し込みは不要です。お気軽にご参加ください。

 

タイトル 再審法改正シンポジウム「無実の罪?えん罪被害者って何?」
日 時

2023年3月20日(月)17時~19時

*16時30分開場

場 所 長崎県勤労福祉会館 2階講堂(長崎市桜町9-6)
 ※定員150人先着順
Zoomウェビナーを利用したオンライン配信は、下記のURLまたはウェビナーIDからご参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/89851892959?pwd=S1VFQk9DNmxnckZKWWFaQ3cyaXEvQT09
ウェビナーID:898 5189 2959
パスコード:523628
内 容

第1部 講演「大崎事件にみる再審法の問題点」

鴨志田祐美 弁護士(京都弁護士会所属)
・大崎事件弁護団事務局長。日弁連再審法改正実現本部本部長代行。

第2部 トークセッション「湖東記念病院事件」

鴨志田祐美弁護士
ゲスト:西山美香さん(無罪が確定したえん罪被害者)

主 催 長崎県弁護士会
共 催 日本弁護士連合会・日本弁護士政治連盟長崎県支部
お問合せ 長崎県弁護士会 電話 095-824-3903
備 考 当日何らかの理由で通信が中断し、復旧困難となった場合は、やむを得ずオンライン配信を中止する可能性があります。お使いのパソコン環境や通信状況の不具合について長崎県弁護士会は責任を負わないものとし、Zoomのご利用方法等についてのサポート対応等も致しかねます。録画(スクリーンショットを含む)・録音や二次利用は固くお断りします。

【大﨑事件】1979年10月15日、鹿児島県大崎町で男性の遺体が自宅横の牛小屋で発見された。男性の義姉である原口アヤコ氏が夫と義弟との3名で共謀の上、男性を殺害しその遺体を義弟の息子も加えた4名で遺棄したとされる事件。アヤ子氏は一貫して無罪を訴えたが1981年に有罪となった。事件から43年が経ち95歳になったアヤ子氏は4度目の再審請求を行っている。

 

【湖東記念病院事件】2003年5月22日滋賀県愛知郡湖東町(当時)の湖東記念病院に看護助手として勤務していた西山美香氏が同病院に慢性呼吸不全等の重篤な症状で入院中の患者の人工呼吸器のチューブを引き抜いて急性低酸素状態に陥らせて殺害したとされた事件。西山美香氏は、捜査段階で自白したものの、公判では否認に転じ、その後は一貫して無罪を主張してきたが、2007年に有罪が確定した。その後、2度目の再審請求にて、2019年3月18日に再審開始決定、2020年3月31日に再審裁判の判決があり、無罪判決が言い渡され、無罪が確定した。

 

チラシはこちら